低空飛行で行こう
どうしても気分が乗らない時、何も気力が湧かない時、
多分ガン患者は、ずーっとこの倦怠感から逃れられないんじゃないかと思う。
気分があがったり下がったりを繰り返すと、「何も感じたくなくなる」ようになる。
感動も、うれしいもかなしいも。
自分のモチベーションをうまく保てない。
今日はお世話になっている方にものすごくおいしいお食事に連れて行って頂いた。
味は本当に最高。進化している味。
本当においしい。幸せ。
でも、本当に幸せだなと思ったのは、そのお世話になっている方と共有している時間だった。
攻めもしない、聞いてくださる、穏やかな時間。
お話もどちらかが一方的に話すのではなく。
本当は、泣きたくなった。
私は何でもっとがんばれないんだろうと。
なんでもっと、応えられないんだろうと。
「忙しいと言っていたら、一生を忙しくすごす。やりたいことはやるべきですね。」
と、さらりとおっしゃる。
気負いもなく、でもしっかりとお仕事をなさる。
本当にその通りです。心からうなづいた。
自分で進めてるつもりが、リードしてくださってる。
そういうものかもしれない。
一歩ずつ、ひとつずつ。
低空飛行でもいいから、飛び続けることが大事なんだ。
そう思ったら、すこし自分を許せると思った。