挑戦 ー大学院合格、そのこぼれ話

大学院に合格しました!
勉強する分野は、大阪市立大学大学院創造都市研究科都市ビジネス専攻アントレプレナーシップ研究分野。
とてもうれしい。

大学院を受けようと思ったきっかけは、やはりガンになったから。
ガンは色々なチャンスを与えてくれたと思う。
特に、「人」に関する様々な視点や立場をくれたことは、本当に勉強になる。
それは時に、痛みを伴う勉強では有るけれど、それでも知らないでいるより遥かに良かったとは思う。
(ガンになるのは幸運とは思わないが)

この大学には、実はビジネスだけでなく、都市政策と言う公共分野に関する専攻も有り、本当はどちらにするかとても迷った。
ガン医療、ガン患者救済と言うと、やはり公共的な側面が強い。
昨今、医療がビジネスと組むなど欧米の負の部分をみていないという批判意見もあるし。
実際面接でも教授にその点質問された。
なのになぜ都市ビジネス、アントレプレナーシップを選んだのか…。

それは、私が去年1年の経験に基づいた結論から。
「わたしたちは自立したときに、初めて自由になれる」と思った。

「自立」は、経済、精神、社会からその環境や条件に左右されることなく、また共生しながら活動を行うことだと思う。
経済活動の制限、闘病のつらさ、病気になるということへの偏見…がん患者個人になった時の無力感は、計り知れない。
また、最近のニュージーランド地震などを見ていても思うことだけど、
おそらくガンだけではなく他の病気や怪我、事故、その他思わぬつらい状況になった時、それでも立ち上がっていくのは本人なんだと思ったら、公共的な「施し」ではなく、自分の足で立ち上がる「起業」は一つの選択肢として考えられるのではないかと思った。

もちろん公共的視点、活動もとても大事だと思ってる。
それがなければ私は治療を受けることさえ難しかったから。
だけど、「私に何が出来るか」と考えたとき、個人における自立の一つのかたちを追求する方が私らしいんじゃないかと思った。

みんながみんな起業する必要はないかもしれない。
でも起業と言う結果ではなく、自分で何かしたいと思った時の知恵が欲しい。
そしてそれは、きっと他の人の役に立てられると思った。

いつか、私の経験を生かして役に立ちたいと思っていると、ずっと前から言ってたと思う。
ずっとどうしたらいいんだろうと思っていた。悶々としていた日々が長く続いた。
やっとその方法を学べるチャンスがきた。

まだスタートラインにようやく立てたばかり。
気持ちははやるけど、一つずつ学んでいきたい。



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