代替医療

私自身漢方を服用していることもあり、代替医療すべてがよくないと言う風に思っている訳ではないが、前回のコメントに「貴方は、医師でもないのに、きちんと医学を、学んでもないのに、素人考えだけで断定的にブログかかないでほしいです。がんに色んなタイプがあるので、標準治療以外でも信用できる治療は、あるし患者自体の考え方も多種多様とおもいます。」という意見が書かれた。

私は確かに、医療者でもなければ医学を学んだ訳ではない。
だからこそ知る必要があるのではないだろうか。
そして、それは代替医療についても知るべきだと思う。
どちらも妄信してはいけないから。
素人考えで断定的に書いているつもりはないが、そうとられてしまったことはもう少し注意しようと思う。

私は、自分が当初標準治療に対して懐疑的なこともあり、色々調べたり聞いたりした。
そして、癌には段階があり、それぞれで標準治療の役割も違うことを理解した。
進行が進むと相当痛い状態らしいので、苦痛を逃す為に放射線抗がん剤が使えると知って驚いた。


私は主治医に、「あなたは絶対になおるんです。だから絶対にあきらめないでください」と言われた。
それがなかったら、途中でやめていたかもしれないとは、このブログでも何度も書いた。
標準治療のフルコースは思った以上にきつかったけど、私個人としては受けてよかったと思う。
おかげで少し危険なステージではあったものの、順調に治療が進み、もうすぐ1年が経とうとしている。

私の間接的な知り合いに、女性のがん患者がいる。
彼女は子宮がんのステージ4で、当初抗がん剤は受けずに放射線治療と免疫療法を受けていた。
最初は痛みが和らいだと言っていたが、最近また相当な痛みと闘っているらしい。
彼女の主治医が抗がん剤を進めているらしく、どう思うか聞かれた。
「私としては主治医が受けてみないかと言っているのであれば、やってみてもいいと思う。今は痛みを緩和する方法で使われるものもあると言うし」
と答えた。

私は相手が聞かない限り、どうする方がいいとかは言わないようにしている。
それこそ、相手が代替医療を信じているのならば、(ステージにもよるが)痛みを緩和する方が大切だと思う。
今までそこまで代替医療に妄信的な人にあってこなかったと言うのもあるかもしれない。

私が治療をするときは、親類一同が標準治療に反対で、それを説得するには苦労した。
患者はいつも迷いながら、治療方法を探っているんだと思う。

代替医療については、緩和ケアの一つだととらえている。痛みを逃す為に使う分には、いくつかの選択肢があるのではないだろうか。 ただし、ミネラル水でがんが完治するとかホメオパシーとかそういうたぐいは完全に信じていない。

痛みがあるときに何かをすることで和らぐのであれば、それはしてもいいんじゃないかと思う。
ただし、原価を考えたら明らかに法外な値段をとるものは、単にがん患者を食い物にしていると思う。

また、代替医療では何をもってして「治った」というのかをはっきりさせておいた方がいい。
データは状態を判断する分かりやすい指針であるし、どのようにデータを取っているか、蓄積されているかは知っておいた方がよいと思う。

代替医療をしていたとしても、標準治療を受けるにしても、私は主治医の話はよく聞いた方がいいと思っている。
自分自身に医療知識がないなら、なおのこときちんと聞くべきだ。
それを妄信するのではなく、納得いくまで質問するべきだと思う。
しかし代替医療で厄介なのは、医師と名のつく人が進めている場合、どうやって判断を付けていいかだと思う。
それはこの前の記事に書かれている通り、質問力をつけたり、データを自分で見て判断することだとは思うが、もうここまで来たら素人ではわからない領域になってくるかもしれない。

後は自分で信じるものを選ぶしかない。

それでも私は、今どんな治療を受けたらよいかと聞かれたら、まず第一に標準治療を勧めると思う。
そして、自分にあった組み合わせをきちんと考えてくれる主治医を選択することだと思う。
標準治療が現時点で最初にとるべき手段だと、自分の闘病生活を通して感じているが、これからはもっといい治療が出てくるかもしれない。
その為には日々医療について知ることが大切だと思う。

そういうスタンスで、このブログは書いています。