病気と投資

放射線科の診察の日だ。
先生〜。久しぶりな感じがするなぁ。
まだ1週間なんだけど。

正直、ガンになってから毎日が濃密で、考えてばかりの日々は辛かった。今は多少は体を動かせるようになったから。

そろそろ運動もしたいのだけど、皮膚がやっぱりただれてる。
先生に診てもらったら、「うーん。酷いのはブラジャーのせいかなぁ」
がーん。
普段はほぼノーブラなのに。
軟膏をずっと塗っているのに。


でも普通より酷いのか・・・。 確かに、最後の週はきつかった。
赤くはれてるし、脇腹の方の皮膚感覚がない。
(照射されている筋肉は痛い)

あー・・・戻るかなぁ。

運動はまだしてはいけないとの事。
皮膚が治り次第やってもいいけど。
また来週は外来。


まあいいや。
全く動けないわけじゃないし。
いま少しづつやりたいことや、身の回りの整理をしつつあるし。

ガンだからといって、何もしないわけにいかない。


そして昨日は、投資の勉強会に参加した。
投資といっても、そこで商品を説明されるわけではなく、「投資って何?」という勉強会。

少しお話をするようにお誘いを受けた。

ガンの話をすると皆さん「しーん」・・・そらそうだよね。

でも個人個人でお話しすると、みなさんそれぞれ真剣に受け止めてくれていたようで、色々な「こんなことがあればいいな」が出てきた。

そもそも投資って怖いもので、絶対に一生やらない!と思っていた私。
でもお話を聞いて分かったけど、資本主義の国で生活している以上、生きているうちは投資していることになるみたい。
たとえば、銀行に預金してもその預金のお金を元手に銀行は再建や株など色々な投資をし、その儲けたお金で金利を払っている。
国自体も色々な商品に投資しているし、また国債を発行したり買ったりしている。

言われて見ればそうなんだけど、ちっとも分かって居なかった。

そして一番大事なこと。
同じ投資するならいいことをしたほうがいいって言葉にはっとした。
本を読む。
スポーツジムに通う。
美味しい食事を食べる。
みんなと楽しい時間をすごすために使う。
一生懸命働く。
これも皆投資だ。

お金が必要なものもそうだし、時間をかけるものもそう。

なるほどなぁ。


ただ、私はお金がない。
そして働くにも仕事を失った。

色々今後のことを考えているけど、生活保護もまだ選択肢の中からはずせない状況だ。
生活保護を受けると、私財を持ってはいけない。(当たり前だよね。みんなの税金ですから。)

じゃあ何に投資するの?

そう。身体を治すことに投資する。
そのためには色々な方法をとらなければならない。
でも身体を治したら、また働けるし、税金も納められる。(国民の義務だからね)そして貯蓄も出来る。
からしっかり治すこと。

でもどうやったら身体を治した後に働いて、お金を貯めれるようになるの?
たとえば、生活保護を受けると私財をもてないけど、そうなったら生活保護から抜け出すのが大変。
生活保護から離陸するのにどうしたらいいのか?
この問題はかなり重要。
そういうことでもファイナンシャルプランナーさんに相談できるみたい。(みんなが皆そうじゃないかもしれないけど)
知らなかった。
そんな身近なことを相談できる人がいるなんて。
ファイナンシャルプランナーってどういうお仕事なのか分からなかった)


きっちりとこれからの人生を計画するのは、難しいと思ってたし実際そうだと思う。
でも、何か目標を作ってそれに向かって努力するほうがしやすい。

私は私に投資できる。
病気になったときにあきらめたことの一つだった。
病気になることは人生最大の赤字だと思ってたから。
赤字をプラスマイナスゼロにするのが関の山だと思ってた。
今は、自分の将来を楽しみに思える道筋が、本当に少しだけ見えてきた。

病気をしても、不良債権じゃない。
これみんなに言いたい。
そう思った。


昨日の勉強会の主催者、かえるさんのウェブサイトはこちら。
twitter ID:@kaeru_onou

ありがとうございました!
そしてでそこで出会えた皆様、今後とも色々教えてくださいね。