医は知ることから始まる

今日は女性限定、もっと知って欲しい婦人科がんについて、というセミナーに参加した。

現地でtwitterでつぶやく許可を頂き、できるだけつぶやいてみた。
何分初めてで、
至らないところだらけのところ、なんとかサポートしてもらったり、指摘してもらったりしながらできた。
手伝ってくれたみんな、それから見てくれた方、ありがとうございました。

今日の勉強会は、とても勉強になった。
婦人科がんは、乳がんとはちがう。
乳がんは乳腺外科)
婦人科系のがんも、早期発見早期治療がポイントだ。
ガンの成長期を聞いていると、乳がんはよりも進行が早いように思った。
また、後遺症も婦人科独特の特徴があり、排泄機能や女性ホルモンの変化による機能低下などがあり、深刻だと思った。

これは乳がんも同じだと思うけど、女性器を失うこと、そして乳がん以上に、出産が不可能になる事は大きな人生の歯車を変えてしまうことなんだと思った。

多分乳がんでもあるとおもうんだけど、婦人科系がんが原因で、パートナーとの性交渉が難しく、DVにまで発展することを聞いて、改めて女性であることの悲しみを感じた。

もしかしたら、前立腺癌の方に対するパートナーのDVがあるかもしれないね。
最近キャタピラー(原作:江戸川乱歩の「芋虫」)って映画があったけど、あんな感じなのかな。

余談になってしまった。

私は、胸をなくしたくなかった。できたら残したかった。

でも今日の勉強会を聞いて、婦人科系がんということもあって、一歩引いた目で見た時、ガンの進行の速さ、そして死亡率の高さ、恐ろしさを改めて感じた。
ずっしりきた。
なめてはいけない。

標準治療は「標準」だから、最低限の治療、というような響きが私にはあった。
でも、違う。標準治療はデータに裏付けられた治療であり、標準治療には日々新しい療法が勝負を挑んでいる。そして、勝ち残ったものだけが、新たに標準治療として生き残れる。

がん治療には苦痛が伴う。
経験した者が言うから、間違いない。
だけど、耐えねばならない。
死んではいけない。

痛みの伴わない治療は理想だ。
だが、科学的根拠のない治療は、自分の命を削るだけで、なんらがんの根治にならないことを、改めて理解して欲しい。

まことしやかに言われる民間療法すべてを否定しない。
また、がん治療の痛みを軽減するためなら、医師と相談しながら利用すればいいともう。
まだ研究段階にある治療法も、これから多いに研究して欲しい。

そのうえで、サバイバーからまだがんになっていないあなたへ。
がん治療に魔法はないということ。
医師は魔法使いではないということ。
自分の体は自分で守り、労わるといういこと。
しっかりと伝えたい。

医療は魔術ではない。
今はそんな時代ではない。
しっかりと、いまの医療の姿を知ろうではないか。