始まりの終わり

今日もたくさん泣いた。
何回も言うけど、先生や看護士さんたちは優しい。
でも、麻酔の説明や手術の説明を受けていたら泣けた。

不安だ。切られるってことに。本能だ。
先生は好きだ。先生の顔を見ると安心して泣く。(たぶん先生は違うように思ってると思うけど…)
悲しさを出してしまう。
なぜそこまで先生を信頼するのか。
たぶんこれは直感だから、説明はつかない。

手術前の部位チェックをした。
私の右胸には一杯落書きがあります…(先生が一生懸命書いたのに…ごめんなさい…)。

やはり…一部皮膚も切り取るみたい。
きついな…。
でも目が覚めたら「やっぱり全摘出でした。ごめんね。」とかないよね!?
怖い…
また涙が溢れた。

病院に来てから落ち着くことなく、先に風呂に入り、手続き、体のチェック…
そしたら「ネイル取ってください」

え!?

先生していいっていってたのに!?

なんか指先で酸素を図る機械が使えないとか言ってた…でも使えてますよ!?(実際挟まれた)
主治医がよくても看護師さんや他の麻酔医がダメらしい。
うえーん。
せっかく可愛かったのに…

近所のネイルやさんできれいにとってもらいました…。
先生たちは万全を期してるので悪くない…
ただ残念。ほんと残念。

先生の最終判断では、ガンが肥大してるらしい。
最後に見てもらったのが3日で、それから1mm大きくなってるようだ。
これは誤差範囲だが、トリプルネガティブの私には何があるかわからない。

ただし、進行が早いタイプは抗がん剤がよく聞くと、先生は励ましてくれた。
今トリプルネガティブに対抗する抗がん剤はテストレベルらしい。
5年後か、2年後か、認証されるのはまだ先だ。

先生は今できることをやってくれる。

信じる。

泣くだけ泣いたら少しスッキリした。

同室の女性たちは、皆乳ガン患者だ。
でも、私より遥かに年齢が上だ。

悲しい。

34歳の乳ガン。

でも生きよう。
どんな形でも生きている。
生きてるからこそ、できることがたくさんある。
救われる命だ。ありがたく生きよう。

今日は友達がお見舞いに来てくれた。
ほっとした。

お花をいただいた。
きれいだ。

一杯リプライもらった。
泣いた。笑った。


生かされてる。
みんな一生懸命に生かしてくれようとしてる。

生きよう。
今日は新しい人生へ向けての、始まりの終わり。


ありがとう。みんな。