最終診断。手術へ。
今日は朝から落ち着いていた。多分ネイルのせいかな?
手術に向けた最終診断を仰ぐことになった。
実は先生には、月曜に予定外で会いに行っている。そのときにネイルの許可も得たのだが。(多分先生は気づいていないwww)
非常に厳しい診断結果だった。
主治医によると、乳ガンは抗がん剤がキーポイントらしい。腫瘍を取り除くのと同じくらい大事らしく、どうも転移しやすいのかもしれない。
乳がんの仕組みについては、以下の記事が詳しいと思われる。記事が古いので参照程度に。
大きく変わる乳がんのホルモン療法・アロマターゼ阻害剤という新しい概念の薬剤が乳がん治療の主役になる日
ここで注目してほしいのは、「乳ガンは全身病といわれる」という言葉。多分転移しても見つけにくいのであろう・・・乳管というリンパに沿って、小さなガンが転移していく。
そして、ホルモンタイプか免疫抗体かにタイプわけされるらしい。
エストロゲン・レセプター、プロゲステロン・レセプターのホルモン系と、HER-2(ハーツーと発音)の免疫抗体系らしい。
私は当初先生におそらくエストロゲンが++(陽性)、プロゲステロンが+(陽性)、HER-2が−(陰性)であろうといわれていた。
しかし、組織をとって病理解剖してみると全然違っていた。
3つとも−(陰性)。つまりどれも当てはまらない。
「トリプルネガティブ」というそうだ。
若年に多いらしい。(全体の2割といわれる)
これは、非常に治療が難しい、という風にとって良いだろう。と思った。
先生の言葉では、「予後が悪い」らしい。予後・・・余命とも置き換えられる。
なんせ抗がん剤のタイプがどれも違うのだから。
やはり腫瘍を先に手術でとって、抗がん剤を打つらしい。
当初エストロゲン・レセプターなら、比較的副作用の軽い抗がん剤を打つ予定であった。
しかし、最終的には一番きついFEC・DOC治療法という選択を取らざるを得なくなった。
先生の言葉を借りるなら「最強の組み合わせ」らしいこの抗がん剤は、同時に心毒性・白血球の低下製が高い、リスクが高い治療法でもある。
心臓は、一生のうちに動く回数が決まっているといわれている。
それを弱めることは、寿命を縮めることだ。
また、白血球の低下は抵抗力を弱め他の病気の元になる。
どっちにしてもリスクだ。
このブログを書いている私の、背筋に冷たいものが流れる。
私は先生の話を聞いて、後戻りは出来ないことを悟った。
今まではガンと聞いて、そのこと自体がショックだった。
なぜ私なの?なぜ?
信じられなかった。未だに信じられていないところもある。
でも今日、先生に話しを聞いて、私の命が本当に危険なところにあることを悟った。
胸がなくなるどころではなかった。そして私は、どこかまだ楽観視しているところが自分の中にあったことに驚いた。
戦おうと思った。
本気で戦おうと。
今まで本気ではなかったのではない。
覚悟とは、こういうことなのだ。
先生は最後、「出来るだけ乳房をきれいに戻す努力をしますが、もし気に入らなければ放射線治療をやめて、乳房再建できるように考えましょう。」といってくれた。
実は月曜に先生に会いに行ったのは、乳房再建は放射線治療をすると難しいのではないかと質問してきたのだ。
事実その通りだ。皆目無理ではないが、放射線を当てると組織が変わってしまう。皮膚が伸びにくくなるので、人工物では合併症を起こす危険があり、自前の組織を他の放射線があたっていないところから持ってこなくてはならないが、血管をつないだり神経をつないだりするのに手術時間が長くなってしまう。つまり、快復に時間がかかるのだ。
そうなると抗がん剤が遅くなる。一刻の猶予もないのだ。
私はその言葉を聞いて、乳房はあきらめてもいいと思った。
私がほしかった言葉だから。
先生ありがとう。私の命を優先的に考えてくれて。
さあ、これから厳しい5ヶ月になるだろう。
抗がん剤治療。失った乳房。精神不安。仕事。
だけど負けない。
勝って生き延びてみせる。
最後に。
みなさん。ガンになるということは、生命のリスクを背負うということです。
治療にしたってそうです。
なりたいですか?なりたくないですよね。
検診のために、今すぐ電話を取り、予約を取って行ってください。