自分はどこに行くのだろう。


そこはかとない寂しさや不安を抱えていた。
どうして拭えないのかな。思い込みから解放されないのかな。


ふと「お墓参りに行きたいな」と思った。
今までそんな風に思ったことはなかったけど、言った方がいいのかもしれないな。
そして気付いた。


「わたしもいつか、誰かの先祖になるんだな…」
息子がいる。
いや、でも、


息子だけじゃないやん。
今まで親だけに教えられてたわけじゃなく、いろんな人と関わってきた縁があったから、ここまでこれた。
少なくとも、私も誰かに影響があったと思ったら、縁って血がつながってるだけじゃないじゃない。


少なくとも、この苦しみが誰かのご先祖になれるなら、それで良いかと、それでいいじゃないと、思わせてくれた。


袖振り合うも他生の縁って、ホントやね。